- イカメットの面接時に滞在目的申告書を渡されたが、内容・書き方が分からない人
- トルコに長期滞在をする予定なので、イカメットの情報を知りたい人
「トルコにもっと滞在して旅行がしたい」「トルコに移住してみたい」と考え、トルコでの長期滞在を検討される方も多いと思います。
トルコには、イカメット(滞在許可)というシステムがあり、イカメットを取得することでトルコへ長期滞在することができます。
2022年12月現在、イカメットを新規申請する場合、「滞在目的申告書」という書類の提出が必要です。
滞在目的申告書の情報はまだ少ないため、内容や書き方が分からず困りました。
この記事では、イスタンブールでイカメット新規申請をした筆者が、滞在目的申告書の内容や書き方を解説していきます。
イカメット?滞在目的申告書?
まずはイカメットの基本を解説していきます。
イカメットとは?
イカメットとは?
イカメットとは、トルコの入国規定で定められている日数を超えてトルコに滞在する場合に必要となる、滞在許可証のことです。
日本人の場合、180日間のうち合計90日間を超えてトルコに滞在する場合は、イカメットの取得が必要となります。
上記の合計90日間を超えてトルコに滞在する場合は、イカメットの取得が必要となります。イカメットは公的身分証明書となるため、トルコ国内で長期滞在する外国人は、必ず常時携帯する必要があります。
滞在目的申告書とは?
滞在目的申告書とは、観光目的での滞在許可(イカメット)を申請する際に必要となる必要書類の1つです。滞在目的や収入額などを記載する必要があり、観光目的での滞在許可を求める場合は全員に配布されています。
滞在目的申告書は、事前にオンラインなどからダウンロードはできず、イカメット申請時の面接で手渡されます。
「イカメットの面接が不安、、雰囲気が気になる、、」という方は、以下の記事を。
滞在目的申告書には何が書いてある?
滞在目的申告書、トルコ語なのでそもそも何が書いてあるのか分かりません、、、
滞在目的申告書の記載は、何やら書く部分が多く大変そうな作業ですが、内容は限られているのでそこまで難しくはありません。
ざっくりとした中身は以下の通りです。
- トルコに滞在する期間
- トルコに滞在する目的
- トルコでの滞在場所
- 申告者の平均収入額
- 申告者の収入源について
- トルコで居住している家族はいるか
- その他に申告すべき内容はあるか
- 添付する追加書類
- 署名
それぞれの項目の書き方を詳しく解説します!
【分かりやすい】滞在目的申告書の書き方
TÜRKiYE’DE NE KADAR SÜRE KALMAYI PLANLIYORSUNUZ?
(トルコでの滞在予定はどのくらいの期間か)
以下の選択肢のうち、該当するものを選択します。
- 3ヶ月〜6ヶ月
- 6ヶ月〜1年間
- 1年間〜2年間
- 2年間〜5年間
- その他
KALIS AMACINIZI DETAYLANDIRINIZ, AMACINIZI DESTEKLEYEN BILGi VE BELGENIZ VARSA MUTLAKA BEYAN FORMUNA EKLEYiNiZ.
(滞在の目的を記載してください。滞在目的を裏付ける情報や文書がある場合は添付してください。)
滞在目的を文章で記載します。面接官によってはトルコ語での記載を求められるため、Google翻訳等を活用し記載しましょう。
旅行目的で滞在する場合は、旅行のスケジュールを詳細に記載したり、学習目的で滞在する場合は裏付ける情報などを記載したほうが、滞在理由が明確化されます。
(A)〜(D)の選択肢では、該当するものを選択します。
- (A)SEYAHAT AMACI ILE TÜRKiYE’YE GELDIM SEYAHAT PLANIM VE KONAKLAMA IÇiN REZERVASYONA SAHiBIM.
(旅行目的でトルコに来た。滞在計画があり、宿泊施設を予約している。) - (B)SEYAHAT AMACI ILE TÜRKiYE’YE GELDİ FAKAT SEYAHAT PLANIM VE KONAKLAMA IÇIN REZERVASYONUM YOK.
(旅行目的でトルコに来たが、滞在計画はなく、宿泊施設も予約していない。) - (C)TÜRKiVE’VE CALISMAK AMACI ILE GELDiM.
(就労目的でトルコへ来た。) - (D)TÜRKiYEDE_SÜREDIR_SiRKETTE/ iSTE CALISIYORUM.
(トルコで○○年間○○で働いている。)
観光目的でイカメットを取る場合は、この書類を書く時点で既に賃貸物件を契約し、公証役場で認証が完了しているため、多くの場合は「A」を選択します。
なお、トルコで就労ビザを取得している場合を除いて、CまたはDは選択しないように注意しましょう。
3-A)AYLIK ORTALAMA GELIRINIZ.
(申告者の平均月収を記載してください)
平均月収を記載します。平均月収はUSDまたはEURでの記載が望ましいです。稀に、追加書類として収入証明書や残高証明書の提出が求められる可能性があります。
3-B)GELIR KAYNAGINIZI AÇIKLAYINIZ, BIRLiKTE BASVURU YAPIYORSANIZ AILE ÜVELERiNiN BILGISiNi VE VETERLI VE DÜZENLi GELiRiNiZ OLDUGUNA DAÍR BELGENIZi MUTLAKA BEYAN FORMUNA EKLEYiNiZ.
(収入源を記載してください。家族で滞在許可を申告する場合は、申告書にご家族の情報、十分な定期的な収入を証明する書類を追加してください。)
平均収入の収入源を記載します。面接官によってはトルコ語での記載を求められるため、Google翻訳等を活用し記載しましょう。
なお、「働いている」というニュアンスを記載する場合は、トルコで就労していると誤解されないよう、「日本の会社で働いている」「フリーランスで活動しており、日本のクライアントから収入を得ている」などと記載するようにしましょう。
TÜRK VATANDASIILE EVLI MiSiNiZ?
(申告者はトルコ人と結婚しているか)
EVET(はい)/HAYIR(いいえ)の選択肢のうち、該当するものを選択します。
VARSA TÜRKiYE’DE iKAMET EDEN AiLE ÜYELERiNiZi YAZIN.
(トルコに居住している家族がいる場合は、その家族について記入してください)
トルコに居住する家族がいる場合は、家族構成について記載します。該当しない場合は空欄で問題ありません。
BELIRTMEK ISTEDIGiNiZ BASKA BIR KONU VAR MI?
(その他、追加で記載すべき事項があるか)
追加で面接官に伝えたい事項がある場合はこちらに記載します。特にない場合は空欄で問題ありません。
FORMA EKLEDIGINIZ BELGELERi YAZIN
(追加で提出する書類がある場合は記載してください)
追加で添付する提出書類(収入証明書等)がある場合は、書類名をこちらに記載します。特にない場合は空欄で問題ありません。
全ての項目に記載したら、上記箇所に署名します。
【まとめ】滞在目的申告書は要点さえ掴めばそこまで難しくない
観光目的での滞在許可(イカメット)を申請する際に必要となる滞在目的申告書ですが、大きく分けると以下の情報を記載する必要があります。
- トルコに滞在する期間と目的
- トルコに滞在している間の生活資金
- トルコに家族はいるのか
イカメット新規申請時に面接で渡されるため、どうしても不安になり構えてしまいますが、「トルコにはあくまで健全な形で滞在します」「就労などはせず、不法滞在などはしませんよ」というニュアンスが伝わる内容であれば問題ないので、真意が伝わる形で記載しましょう。
なお、記載内容について移民局側で必要と判断した場合には追加書類の提出が求められる場合もありますので、滞在目的申告書の記載内容は必ず正確な内容を記載しましょう。
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