【2025年最新】アヤソフィア観光ガイド|基本情報・見どころを徹底解説

この記事はこんな人におすすめ
  • アヤソフィアの基本情報・最新情報を知りたい
  • アヤソフィア観光の見どころを解説して欲しい
  • イスタンブールの観光スポットを知りたい

トルコ・イスタンブールの旧市街に位置するアヤソフィアは、イスタンブールを代表する人気観光スポットです。

「トルコ旅行でアヤソフィアを訪れる前に、基本情報や見どころを知りたい!」という方も多いでしょう。

この記事では、トルコで観光業に従事するイスタンブール在住の筆者が、2025年最新のアヤソフィア観光情報・見学の流れ・見どころを徹底解説していきます。

くまの

チケット購入の方法や観光時の注意点まで、どこよりも詳しく解説しています。

この記事を書いた人

SHUNSUKE KUMANO

トルコ・イスタンブール在住。
本業は現地旅行会社で日本人の訪トルコ手配、ライターなど。
トルコに魅了され、現地語学留学や日本での生活を経てトルコへ移住。
「Web版トルコガイドブック」を目指してトルコ旅行に役立つ情報を発信しています。

本記事の掲載情報・料金について

・本記事にて掲載されている情報は、取材時(2025年02月現在)の情報となります。
トルコではインフレが加速しており、執筆時点での料金と異なる場合があります。
なお、記事内での算出金額は執筆時点での為替レートに基づき1TL=¥4.4、1EUR=¥164で算出しております。

目次

アヤソフィアとは?

Image by Unsplash

アヤソフィア(Hagia Sophia)は、トルコ・イスタンブールの旧市街に位置する、イスタンブールを代表する人気観光スポットです。

世界遺産に指定されているイスタンブール旧市街(イスタンブール歴史地区)に位置しており、「トプカプ宮殿」「ブルーモスク」に並ぶイスタンブール観光の必見スポットです。

今のアヤソフィアは、東ローマ帝国(ビザンツ帝国)の時代、西暦537年にアヤソフィア大聖堂(=キリスト教)として完成しました。その後、コンスタンティノープルがオスマン帝国(=イスラム教)に征服されると、アヤソフィアは改築が加えられ、モスクとして使用されるように。

トルコ共和国建国後の1935年には博物館となり、長らく宗教施設ではなく博物館としてイスタンブールの人気観光スポットでしたが、2020年に再びモスクとして転換されました。

このようにアヤソフィアは、キリスト教とイスラームの両方の文化・歴史が混在する空間であり、イスタンブールの長い歴史を象徴する歴史的建造物なのです。

アヤソフィアの基本情報

Image by Unsplash

アヤソフィアの基本情報は下記の通りです。

アヤソフィアAyasofya
おすすめ度 5.0 / 5.0
開館時間09:00~19:30
(チケット販売は19:00まで)
※金曜日は礼拝のため午前中は休館
定休日なし
入場料25EUR
所要時間約60分
クレジットカード利用できる
ミュージアムパス利用できない
住所Sultan Ahmet, Ayasofya Meydanı No:1, 34122 Fatih/İstanbul
2025年現在

2025年現在のアヤソフィアの入場料は25EUR(¥4,100)、ミュゼカルト(ミュージアムパス)の利用はできません。

観光客が入れる開館時間は09:00~19:30(季節や混雑状況により変更される場合あり)となっていますが、金曜日はイスラム教の金曜礼拝のため午前中はクローズされるので注意が必要です。

観光に要する所要時間は約60分程度ですが、イスタンブールでも人気観光地のため、チケット購入や入場までにかなりの待ち時間を要する場合もあります。

アヤソフィアのチケット購入方法

2025年02月現在、アヤソフィアのチケットは、現地のチケットブース/GetYourGuideで購入することができます。

購入方法
現地のチケットブース現金(トルコリラ・USD・EUR)、クレジットカードなど
GetYourGuideクレジットカードのみ

アヤソフィアのチケット購入方法(現地チケットブース)

チケットブース

アヤソフィアの入場チケットを現地で購入する場合、アヤソフィア入場口の向かい側にあるチケットブースで購入できます。

2025年02月現在のアヤソフィアの入場料は25EUR(約¥4,100)となっており、現金またはクレジットカードで購入することができます。

アヤソフィアの入場料はEUR表記です。
現金(トルコリラ)で支払う場合は、アヤソフィア側が決定している当日の換算レートに基づいて価格が決められます。

たびすけ

どんなことを伝えればチケット購入できますか?

チケットブースでは、

  • チケットの種類
  • 購入枚数
  • 国籍(アンケートの集計のため稀に聞かれる場合あり)

を伝えるだけで購入できるため、迷うことなく簡単にチケット購入が可能です。

チケットには、

  • アヤソフィアのみ
  • アヤソフィア+アヤソフィア歴史体験博物館

の2種類があり、アヤソフィアのみに入場したい場合は「アヤソフィアのみ」と伝えるだけでOKです。

現地のチケットブースで購入する場合、余計な手数料が発生せず、当日のスケジュールなどを見極めながら購入できるメリットがありますが、アヤソフィアのチケット購入列はかなり混雑する場合もあり、約30〜50分ほど並ぶ場合もあります。

くまの

「当日は少しでも待たずに入場したい、、!」という方は、GetYourGuideで事前購入するのもアリです。

アヤソフィアのチケット購入の流れ(GetYourGuide)

アヤソフィアの入場チケットは、GetYourGuideからも事前購入が可能です。

※GetYourGuideでの購入は、トルコ観光省のミュージアム公式サイトでも推奨されています。

GetYourGuideから入場チケットを購入する場合、現地チケットブースで購入するよりも5EUR(約¥820)程度高いというデメリットがありますが、チケットを購入するための待機列に並ぶ必要がないのでストレスが無く快適です。

GetYourGuideでは、

  • 人数(購入枚数)
  • 日時

を選択するだけで簡単に購入が可能で、たまに割引価格で販売されている場合もあります。

決済方法はクレジットカードのみですが、日本で発行されたクレジットカードも問題なく利用できるので安心です。

アヤソフィアの見どころ

アヤソフィアの見どころを解説していきます。

アヤソフィアは大きく分けて、「1階(ムスリムのための礼拝エリア)」「2階(観光客向けのギャラリースペース)」の2フロアで構成されています。

現在観光客が入場できるのは2階のみで、順路や音声ガイドも整備されているので、観光はしやすいです。

【1階】2024年以降観光客は入場不可に

1階にはミフラーブ(メッカの方向を示す壁の窪み)や、ミンバル(イマームの説教壇)があり、スルタン専用の礼拝所やシャンデリアなど、アヤソフィアの壮大な空間を楽しむことができました。

2020年に再びモスク化したのに伴い、1階はムスリム専用の礼拝スペースとなり、2024年以降は観光客の入場が不可となりました。

【2階】ギャラリースペース(モザイク画など)

2階は観光客向けのギャラリースペースとなっており、観光客はこのエリアへ入場することができます。

大理石でできた回廊を周りながら、ビザンツ帝国時代からの数々のモザイク画、ビザンツ建築の様式、イスラームのカリグラフィなどを間近に見ることができます。

くまの

2階のギャラリースペースのざっくりとした見どころは下記の通りです。

大きな回廊スペース

見どころポイント

アヤソフィアの迫力を体感できる

アヤソフィアの入場後、一番最初に見られるのが大きな回廊スペースです。

このエリアからは1階の礼拝スペースを見下ろすことができるようになっていて、迫力ある大理石の柱やドーム(天井)、大きなカリグラフィー(アラビア書道)に圧倒されることでしょう。

近くには「アレクサンダー皇帝のモザイク画」などもあります。

エンプレスロッジ

見どころポイント

アヤソフィアの写真を綺麗に撮影できる

エンプレスロッジは、アヤソフィア全体を一番綺麗に一望することができる、アヤソフィア2階の中央部分のことです。

エンプレスロッジ周辺はビザンツ帝国時代からの繊細なモザイクや彫刻が壁に残っていて、皇后はこの場所から1階で行われる宗教儀式を見守っていたと言われています。

くまの

この場所ならアヤソフィアの写真を綺麗に撮影することができます。

カリグラフィー

見どころポイント

芸術的なイスラーム書道を間近で見られる

カリグラフィーとは、アラビア文字を芸術的に表現すべく書かれたイスラームにおける書道の形式のことで、しばしばイスラーム美術で登場する書体です。

アヤソフィアにはカリグラフィーが書かれた大きな円形の板が6つあり、「アッラー」「預言者ムハンマド」「4人の正統カリフ(アブー・バクル、ウマル1世、ウスマーン、アリー)」の名前が書かれています。

コムネノスのモザイク画、コンスタンティヌス9世とゾーイのモザイク画

見どころポイント

ビザンツ帝国時代からのモザイク画を見られる

アヤソフィアの2階(ギャラリーエリア)で最も奥に位置しているのが、

・コムネノスのモザイク画
・コンスタンティヌス9世とゾーイのモザイク画

と呼ばれる2点のモザイク画です。

いずれのモザイク画もビザンツ帝国時代からのもので、約900年前頃に制作されたようです。

それぞれのモザイク画は現在でも大変綺麗に見ることができ、アヤソフィアでも目玉の作品です。

真ん中に描かれているのはイエスを抱く聖母マリア
イエスとその両側にコンスタンティヌス9世と皇后ゾーイが描かれている

マリアとキリストの母子像

見どころポイント

マリアとキリストの母子像を間近で見られる

2点のモザイク画のすぐ近くからは、「マリアとキリストの母子像」モザイク画を見ることができます。

2020年のモスク化以降、白い布で常時覆われてしまっており、正面からはよく見えないようになっていますが、この位置からはわずかにモザイク画の様子を見ることができます。

このモザイク画もビザンツ帝国時代から残っているもので、オスマン帝国征服以降、この真下にイスラームの聖地であるメッカの方向を示す、ミフラーブが作られました。

デイシスのモザイク画

見どころポイント

宗教的かつ芸術的に非常に高い価値を持つモザイク画

イエスとその両側に聖母マリア、洗礼者ヨハネが描かれているこのモザイク画は、アヤソフィアで見られるモザイク画の中でも最も大きなものです。

ビザンツ時代の代表的なモザイク芸術のひとつで、宗教的かつ芸術的に非常に高い価値を持つ作品と言われています。

キリストの慈悲を象徴しており、その半分が欠落してしまっているものの、モザイク画の全貌をうかがい知ることができます。

アヤソフィアの音声ガイドは無料!日本語あり

アヤソフィアでは音声と動画で楽しめる音声ガイドをWebサイト上で公開しており、入場口にあるQRコードを読み取ることで、全ての入場者が無料で利用することができます。

音声ガイドのWebサイトは誰でもアクセスすることができ、日本語を含む23言語で利用することができます。

▼アヤソフィアの音声ガイド対応言語

アラビア語/中国語/英語/フランス語/ドイツ語/日本語/韓国語/ロシア語/タイ語/トルコ語など

実際の音声ガイドの画面(日本語)

音声ガイドのWebサイトには館内マップと作品番号が表示され、各作品番号に合わせて音声解説やAR体験を楽しむことができます。

スマートフォンと自身のイヤホンを接続することで音声ガイドとしても使用できるので便利です。

たびすけ

音声ガイドはどうやって利用できますか?

音声ガイドへアクセスするまでの流れは下記の通りです。

STEP
アヤソフィアの入場口から入場する

アヤソフィアの入場口から入場します。

STEP
順路に従って2階のギャラリースペースへと進む
STEP
掲示されているQRコードへアクセスし、音声ガイドのサイトへアクセスする

QRコードが記載されたボードがあるので、QRコードを読み取ると音声ガイドへアクセスができます。

画像を一部加工しています

また、レンタルWi-Fiや現地SIMカードが無い場合でも、現地で無料Wi-Fi(AYASOFYA_VISITOR)へ接続し音声ガイドを利用することもできるので安心です。

アヤソフィア観光時の注意点

アヤソフィア観光時の注意点を解説していきます。

服装に注意、女性はスカーフの持参がベター

チャムルジャ・モスクで掲示されている服装規定

アヤソフィアは現在モスクとして運用されているため、入場時にはイスラム教の服装規定に従った服装で入場する必要があります。

【男性】:タンクトップなどの過度なものはNG。下半身は、ロングパンツなど。短パンはNGなので注意しましょう。

【女性】:Tシャツ、ノースリーブ、膝丈のスカートはNG。また、髪を完全に覆う必要があるため、スカーフを持参する必要があります。

くまの

靴に関しては、他のモスクのように脱ぐ必要はありません。

女性の場合、入場時にスカーフを持参しているかどうかのチェックがあり、スカーフが無い場合は別途チケットブースで購入するよう求められる場合がありますので、注意が必要です。

車椅子、ベビーカーの入場は不可

アヤソフィアには、車椅子、ベビーカーで入場することはできません。

アヤソフィアは入場口が大理石のスロープになっていますが、出口は階段となっており、入場することはできないので注意が必要です。

【まとめ】アヤソフィア観光ガイド|基本情報・見どころ

アヤソフィア観光ガイド|基本情報・見どころまとめ
  • チケットは25EURで、現地ブースまたはGetYourGuideで購入可能
  • ビザンツ帝国時代から続くその空間と、価値の高いモザイク画はまさに必見
  • 女性は入場時にスカーフが必要なので注意

キリスト教とイスラム教の両方の文化・歴史が混在するアヤソフィアは、トルコ・イスタンブール観光で外すことのできない必見スポットです。

「トプカプ宮殿」「ブルーモスク」に並ぶイスタンブール観光の人気スポットのため、チケット購入や入場までにかなりの待ち時間を要する場合もあり、チケットの事前購入もおすすめです。

アヤソフィアへの入場にはイスラム教の服装規定を守る必要があり、女性はスカーフが必要なので注意が必要です。

アヤソフィアを訪れる際は、ぜひ事前にアヤソフィアの歴史や背景を抑えて、じっくり観光してみましょう。

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