- イカメットの面接や移民局の雰囲気を知りたい人
- 移民局での面接で注意するべき点を知りたい人
- トルコに長期滞在をする予定なので、イカメットの情報を知りたい人
トルコでの長期滞在をする際に必ず申請が必要となるイカメットですが、イカメット申請の際には必ず移民局へ行き、面接をする必要があります。
面接は移民局で面接官と1対1で行われますが、思っているほどきっちりしたもの(=ミスしたら落ちる)ではありませんので、肩の力を抜いて挑んで問題ありません。
筆者もイカメットを申請する際に色々調べましたが、移民局での面接に関する情報が少なく、とても不安でした。
この記事では、イスタンブールでイカメット新規申請をした筆者が、移民局の様子や面接での雰囲気・注意すべき点などについて解説していきます。
【前提】移民局での面接はイカメット申請者が必ず通る道
イカメットとは?
イカメットとは、トルコの入国規定で定められている日数を超えてトルコに滞在する場合に必要となる、滞在許可証のことです。
日本人の場合、180日間のうち合計90日間を超えてトルコに滞在する場合は、イカメットの取得が必要となります。
このイカメットを申請する際、申請者は必ず移民局へ行き、面接をする必要があります。
移民局での面接が不安です。どんなことを聞かれるんですか、、?
移民局での面接と聞くと、就職活動のような面接(=少しでも失敗したら落ちる)をイメージしてしまい不安になりますが、どちらかというと必要な書類が揃っているか書類不備チェックをしつつ、滞在目的を聞かれるイメージです。
むしろ、面接官によっては滞在目的は確認されず、書類不備チェックだけで終わる場合もあります。
ちなみに、移民局の雰囲気はどのような感じですか?
移民局の空気感はどんより重く、どこか緊張感が漂っています。
移民局を訪ねる人は皆緊張しているからですかね。。
空気感を一言で表すなら、受験会場に近いです。
移民局到着〜面接までの詳しい流れは以下の通りです。
移民局での面接の流れ
面接までの流れ
移民局に到着してから、面接を終えるまでの流れは以下の通りです。
なお、移民局の混雑状況等により、若干面接までの順序などが前後する場合がありますが、移民局で「面接」「指紋採取・顔写真の撮影」が行われていれば、問題ありません。
移民局へ入るためにゲートへ並ぶ
移民局へ入るために、まずはゲート前にできている列へと並びます。
パスポートと印刷されたイカメット申請フォームを提示し、問題がなければ移民局へ入ることができます。明らかに必要書類が不足している場合は、移民局へ入ることができません。
係官の指示に従い、建物内を移動する
係官の指示に従い、建物内を移動します。多くの場合は前後の人たちと一緒にまとまって移動するため、はぐれないように注意しながら進みましょう。
万が一行くべき部屋などが分からなくなってしまった場合は、係官が無線でやり取りをしているため、近くの係官に確認してください。
面接まで待機する
面接まで順番に列ができているため、列に沿って待機します。
面接を行う
部屋には複数名の面接官がおり、空いた面接官の所へ順番に進む形で面接がスタートします。順番が来たら、面接官にパスポートと必要書類を渡し、着席します。
面接官は必要書類が揃っているか、不備がないかを確認します。
▼面接官が確認する必要書類のポイント
・必要書類が全て揃っているか
・必要書類が正しい形式で用意されているか
・書類に必要な情報が明記されているか
・書類に記載されている名義は一致しているか
書類関係については時間をかけて、面接官がしっかり目を通して確認します。
面接自体はこれだけで終了する場合もありますが、必要に応じて以下の点を確認される場合があります。
聞かれるとすれば、面接では何を聞かれますか、、?
確認がある場合、以下の2点が中心となります。
- どうしてトルコへ滞在するのか
- どのようにして生計を立てているのか
トルコ語または英語で質問されますが、英語で要点を簡単に答えることができれば問題ありません。少なくとも、上記2点だけは事前に英語で答えられるように準備しておくと安心でしょう。
書類に不備がある場合や、追加書類の提出が必要だと判断された場合は、その場で面接官が足りない書類のリストを作るため、後日に移民局を再訪問し提出が必要です。
2022年以降、短期滞在での滞在許可を求める場合は「滞在目的申告書」の提出が求められます。同書類は1回目の面接時に面接官から渡され、追加書類として後日再提出するよう求められますので、最低でも2〜3回は移民局へ訪問する必要があります。
申請受理のシールをもらう
必要書類が揃っており、面接官側で問題がないと判断された場合は、面接は終了です。
必要書類の所定箇所に署名を求められるため、署名をします。
パスポートに受理番号が記載されたシールが貼付され、小さな確認書類を受け取れば、イカメットの申請は完了となります。
指紋採取および顔写真を撮影
面接に通過すると、別室へ移動し、指紋採取および顔写真の撮影を行います。
ここでは特に書類の確認や質問等はないため、指示に従い指紋採取・撮影を行います。
ここまでの手続きが完了したら、移民局を出て問題ありません。
面接が終わったら
イカメット申請が完了したら、審査期間となります。
イカメットの申請状況は、e-ikametから確認ができます。
面接で注意すべき点は?
面接で注意すべきことはありますか、、?
面接時には、特に以下の点に注意する必要があります。
トルコ国内の就労目的ではない点を明確に
短期滞在目的でイカメットを申請する場合は、トルコ国内での就労はできません。「現在就労している」「就労目的でイカメットを申請している」と誤解されないよう、面接時に面接官から質問があった場合は、この点はしっかり伝える必要があります。
なお、2022年以降はイカメット申請にあたり「滞在目的申告書」を提出する必要があり、この中に収入に関する申告項目があります。この項目内で正しく記入しておけば、問題はありません。
面接には素直な態度で望む
イカメットの申請では、面接官の裁量権も大きいので、面接官との関わり方はとても大事です。
基本的な面接のポイントになりますが、
- 面接官からの質問には明確に答える
- 面接時に対して反抗的な態度は取らない
という2点に気をつけ、素直な態度で望みましょう。
一般的な態度で面接に望めば大丈夫です。
よくある質問
イカメットの面接について、よく聞かれる質問をこちらにまとめました。
【まとめ】思ったよりも面接は気楽だが、面接では素直に
「移民局での面接」と聞くと、就職活動のような面接をイメージし、少しでも失敗したら落ちるのではないかと不安になりますが、イカメット申請における面接の目的は、必要な書類が全て揃っているか書類不備チェックをしつつ、滞在目的を確認することです。
イカメットの面接時には、
- トルコ国内の就労目的ではない点を明確にする
- 面接官からの質問には素直に答える
という点に気をつけ、肩の力を抜いて挑んで問題ありません。
なお、面接に通過したからイカメットが交付されるというわけではなく、あくまで面接は審査に必要な書類を確認し、それを持って移民局側で正式な審査が行われるという点にも注意してください。
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