【イカメット申請】イカメットが取れない地域とは?25%ルールを解説。

この記事はこんな人におすすめ
  • イカメットが取れない地域を知りたい人
  • 25%ルールという言葉を聞いたが、よく分からない人
  • トルコに長期滞在をする予定なので、イカメットの情報を知りたい人

トルコでの長期滞在をする際に必ず申請が必要となるイカメットですが、イカメット申請には様々な条件があり、その1つに25%ルールと呼ばれるものがあります。

25%ルールとは、イカメットの取得にあたり外国人の居住が制限されている地域のことで、この地域に居住する場合は、そもそもイカメットが申請できません。

くまの

この25%ルール、日本語での詳細な情報が少なくて申請時に困りました。

この記事では、トルコでイカメット申請をするうえで必ず把握しておく必要がある、トルコで外国人の居住ができない地域(=イカメット申請ができない地域)について解説していきます。

本記事の掲載情報・料金について

・本記事にて掲載されている情報は、取材時(2024年05月現在)の情報となります。
イカメット取得に関する情報は非常に流動的で、イカメット申請の難易度や情報等は随時変更される可能性がありますので、ご注意ください。

目次

【前提】イカメットが申請できない地域がある

イカメットとは

イカメットとは、トルコの入国規定で定められている日数を超えてトルコに滞在する場合に必要となる、滞在許可証のことです。
日本人の場合、180日間のうち合計90日間を超えてトルコに滞在する場合は、イカメットの取得が必要となります。

イカメットの最新情報・申請に必要な書類・申請の流れなどは、以下の記事で徹底的に解説しています

イカメットを申請する際、申請者は居住する住所を登録する必要があるため、賃貸物件などを契約して住所を用意する必要があります。

ただし、一部の地域の住所では、イカメットの新規申請ができないため、注意が必要です。

たびすけ

イカメットが新規申請できない地域とはどういうことですか、、、?

トルコには、西欧諸国や近隣諸国からの移住者を中心に数多くの外国人が住んでいますが、外国人は街の利便性やコミュニティなどから特定の地域に集中して居住する傾向にあります。特定の地域に外国人が集中してしまうと、社会性の観点で影響が生じるため、近年特定のエリアでのイカメット申請が認められなくなっています。

この制限の根拠となるのが25%ルールと呼ばれるもので、その地域の総人口のうち、外国人の比率は25%を超えてはいけないというものです。

イカメット申請時に何も知らずに該当する地域で賃貸契約をしてしまうと、イカメットを申請する際や、申請後の審査期間になってから、住所が理由でイカメットが取得できない事になり、全ての手続きがやり直しになってしまいます。(この場合、もちろんここまで投じた費用などは返金されません。)

このような事態に陥らないためにも、イカメット申請時には該当住所でイカメットが取得できるのか確認する必要があります。

それなら、他の地域でイカメットを取得すればいいんじゃ?

たびすけ

ということは、25%ルールに該当しない地域で賃貸物件を探せばいいんですよね?

もちろん、賃貸物件を借りようとしている地域が25%ルールの対象外であれば、問題なくイカメットを申請することができます。

とはいえ、25%ルール対象外の地域で、希望する条件の賃貸物件を探すのは非常に困難です。(特にイスタンブール)

賃貸物件を探すとき、おそらくほとんどの場合では、まずは以下の条件で物件を探すことが多いかと思います。

  • 街の中心地や観光地から近く、利便性が高い
  • 交通の便が良い(駅近、バス停が近いなど)

しかし、ほとんどの場合このような地域には既に外国人が多く住みつき、外国人の居住率が25%を超えている場合が多く、その場合は無条件でイカメットの申請ができません。

さらに、「家賃が安い」「治安が良い」「外国人でも借りれる」「家具付き物件」「ある程度綺麗」という条件を加えると、都市近郊で好条件の物件を探すのはかなり難しいです。

くまの

逆に、上記のような条件を切り捨てれば、なんとか見つかるでしょう。

さらに、2022年以降のロシアによるウクライナ侵攻により、両国からの避難者がトルコへ多数移住しており、供給が追いつかず家賃が高騰しています。

せっかく海外でイカメットを取得して長期滞在をするのであれば、利便性が高い場所でキラキラした生活を送りたいものですが、なかなか物件が見つからないのが実情です。

【2024年05月現在】イカメット申請ができない地域

たびすけ

現在、既にイカメットの申請ができない地域はどこですか?

2024年05月現在、トルコ国内で1169の地域が外国人の居住を認めない地域として指定されています。

トルコ国内全土の制限地域リストは、以下のトルコ政府移民局の公式サイトからダウンロードができます。

【参考】:外国人の居住が制限された地域(トルコ語)

上記リストは、トルコ政府移民局により2022年6月30日付けで公表されたものとなります。
「indir」をタップするとエクセル形式でリストのダウンロードが可能です。

【イスタンブール】イカメットが申請ができない地域

以下は、イスタンブール市内でイカメット申請ができない地域となります。(2024年05月現在)

特に、イスタンブールではヨーロッパ側の主要な地域はほとんど制限されているため、注意が必要です。

No.地域地区
1AvcilarDenizkoskler
2AvcilarMerkez
3AvcilarGumuspala
4BahcelievlerSirinevler
5BasaksehirIkitelli osb
6BasaksehirZiya Gokalp
7BesiktasYildiz
8Beylikduzu
Beylikduzuosb
9BeyogluKocatepe
10BeyogluSehit Muhtar
11BeyogluBulbul
12BeyogluCukur
13BeyogluKamer Hatun
14Beyoglu
Kalyoncu Kullugu
15BeyogluYenisehir
16Beyoglu
Katipmustafa Celebi
17BeyogluBostan
18Beyoglu
Asmali mescit
19EsenyurtKoza
20EsenyurtYesilkent
21EsenyurtZafer
22EsenyurtPiri Reis
23EsenyurtGokevler
24EsenyurtAkevler
25EsenyurtSultaniye
26EsenyurtBaglarcesme
27Fatih
Mimar Kemalettin
28FatihMesihpasa
29FatihSarac Ishak
30Fatih
Muhsine Hatun
31FatihBalabanaga
32Fatih
Mimar Hayrettin
33FatihNisanca
34FatihKemalpasa
35FatihKatip Kasim
36FatihIskenderpasa
37FatihMolla Gurani
38FatihMolla Husrev
39FatihAksemsettin
40KucukcekmeceBesyol
41Kucukcekmece
Kucukcekmece Ikitelliosb
42KucukcekmeceMehmet Akif
43SariyerMaslak
44SileMesrutiyet
45SisliInonu
46SisliErgenekon
47SisliMecidiyekoy
48SisliCumhuriyet
49TuzlaAydinli-kosb
50UmraniyeDudullu osb
51ZeytinburnuMaltepe
52ZeytinburnuYenidogan
53ZeytinburnuNuripasa
54ZeytinburnuYesiltepe

よくある質問

イカメット申請者の外国人の居住を認めない地域(25%ルール)について、よくある質問をこちらにまとめました。

イカメット申請しない場合は関係ない?

短期間での旅行など、180日間のうち合計90日間以内でトルコに滞在する場合は、このルールは関係ありません。

このルールはあくまで、イカメットを申請する場合(合計90日間以上トルコに滞在する場合)に適用されるルールのため、期間内の滞在であれば問題ありません。

例えば、該当エリアでAirbnbを借りて長期滞在する場合でも、90日間以内に退去するのであれば全く問題ないです。

25%ルールの対象地域は今後緩和される?

25%ルールの対象地域は、各方針に左右されるため、予想ができません。

25%ルールは外国人の居住状況に完全に左右されるため、今後外国人の居住状況が一定以上減少すれば、再度地域が開放される可能性もあります。ただ、直近では外国人の居住状況は増加傾向にあるため、どちらかというと対象地域が追加される可能性が高いです。

賃貸物件のオーナーが、「この地域はイカメットが取れる」と言っています。

基本的に物件のオーナーなどは、正確な情報を把握していないことが多いです。

物件を探していると、物件のオーナーや不動産会社が、「この物件は外国人でも住むことができる」「この地域はイカメットを申請できる」と伝えてくる場合がありますが、彼らは基本形に昨今のイカメット事情を知りません。

過去にその物件に外国人が居住していた場合でも、最新の情報では該当する地域が25%ルールの対象地域に含まれている場合もあるため、必ずご自身で地域が制限に含まれていないか確認するようにしましょう。

【まとめ】イカメット申請時には、必ずその住所で申請ができるか確認する

トルコ国内でイカメット申請者の外国人の居住を認めない地域(25%ルール)と、その実情について解説しましたが、このルールに関する情報は非常に流動的であり、対象となる地域は今後追加される可能性が高いです。

2022年以降、このルールは急速に変更が加えられており、イカメットの申請準備を進めていたのに、ある日突然25%ルールの対象に含まれる可能性もあり、非常に流動的です。

また、賃貸物件を契約する際に、その住所でイカメット申請ができるかどうかについては、基本的に物件のオーナーなどは正確な情報を把握していないことが多いです。物件のオーナーが「この物件は外国人でも住むことができる」「この地域はイカメットを申請できる」と言った場合でも、最新の情報では申請ができない地域に含まれる場合もあるので、必ずご自身で地域が制限に含まれていないか確認するようにしましょう。

また、イカメット申請にあたり最新の情報を得ながらイカメットを申請したい場合は、イカメット申請作業のプロであるイカメット代行業者へ相談してみるのもおすすめです。

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